強く清らかな悲しみは…

こっちでこの話題を書くのは、
おそらく初めてだと思う。
でも自分自身への戒めも込めて、
こちらにこの文章を残したいと思います。


実はさっき「ナースあおい」を見てて、
思いっきり号泣してしまった。
久しぶりにどん底まで落とされたような気分だった。
(ちなみに今日はこんな話だった)


知ってる方は知ってると思いますが、
自分は3年前に離婚してます。
けっこうドロドロな離婚劇で、
2時間ドラマにできるくらいの波瀾万丈な別れ方でした。
元嫁との間に男の子が1人いて、
その子はいま元嫁と一緒に暮らしています。
離婚してから子どもとは一度も会っていません。


で、
ナースあおい」の中で柳葉敏郎さんが演じる高樹先生、
まさに自分が離婚する時に通った道でした。
別居に始まり、
相手のサイン・捺印がしてある離婚届が送られてきて、
そして子どもとの別れ。
自分でもできれば思い出したくない忌まわしい記憶。
しかも子どもが喘息持ち、北海道が登場するし、
おまけに字は違えども自分も「たかぎ」ときたもんだ
どうしてもあの別れの日を思い出さざるを得なかった…


ウチの家の本棚には、
当時5歳の息子が書いた父の日のプレゼントが、
今でも飾ってある。
しかし知らず知らずのうちに、
なるべく見ないようにしていた自分がいた。
やはりいろんな意味で恐かった。
最近はメンタル的にかなり落ち着いていたせいもあり、
不安要素を作りたくないという気持ちもあったしね。


でも…
本当にそれでいいんだろうかと考えさせられた。
恐る恐るだけど、
あらためて本棚の上を見た。
あの子と過ごした、
たった5年間のいろんな記憶がはっきりと蘇ってきた。
あの子のことを思い出すのは正直言ってかなり辛いけど、
ここで折れてしまったら自分は元に戻ってしまう。
これからずっと背負って行かなきゃならないことなのに、
それを放り投げることはできないよね。
会えなくてもいいから、
自分は一生あの子の父親であるということを、
常に忘れちゃいけないんだよね。
現実から逃げて安定状態を保っていても、
それでは本当に心の病から立ち直ったとはいえないだろう。
…この壁は絶対に自分で乗り越えてみせる。




よしきへ。
元気かい?
もう8歳になったんだもんね。
お父さんが知っているよしきはいつまでも5歳のままだけど、
もうずいぶん大きくなったんだろうね。
お父さんはいろいろあったけれど、
何とか元気に過ごしています。


さっき、よしきの赤ちゃんの時の写真を見ました。
よしきとの楽しい思い出が、
まるで昨日のことのように感じられました。
よしきは何も悪くないのに、
お父さんと会えなくさせてしまって、
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
本当にごめんなさい。


何もしてやれなかった、
本当にダメなお父さんだったかもしれない。
でもよしきが許してくれるのなら、
一生よしきのお父さんでいたいと思っています。
10年先か20年先か、
いつになるのかわからないけど、
いつかきっと大きくなったよしきに会えることを信じて、
そしてよしきのことをいつも考えながら、
これからも毎日を精一杯生き抜こうと思ってます。
頑張るからね。





人はみな心の岸辺に 手放したくない花がある
それはたくましい花じゃなく 儚く揺れる一輪花


花びらの数と同じだけ 生きていく強さを感じる
嵐吹く風に吹かれても 止まない雨はないはずと


桜の花びら散るたびに 届かぬ想いがまたひとつ
涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった


追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは
いつまでも変わることのない 君の中に 僕の中に 咲くLove…




ずっと好きだったこのドラマの主題歌、
コブクロ「桜」
一生忘れられない1曲になりそうです。